2008年06月26日

穀物価格の上昇

原油価格の高騰は実需以外の要素が大きいことから
いずれ沈静化するとしても、それ以上に深刻な問題が
穀物である。穀物は物理的に実需に対して不足する
可能性を持っているからだ。

とうもろこしと小麦の価格上昇が凄まじい。

何故とうもろこしの価格が上昇しているのだろうか?
とうもろこしはバイオエタノールという代替エネルギー
原料として注目されて以来、アメリカでは小麦から
とうもろこしに鞍替えする農家が増えていることが
第一の原因である。

第二に、とうもろこしの飼料としての実需の増加がある。
中国の急速な成長によって、金持ちが増え、肉を食べる
人口が急激に増えているのである。

肉の飼料がとうもろこしを始めとする穀物だ。
牛肉1Kgを生産するために、11Kgの穀物がいる。
豚肉1Kgを生産するために、6Kgの穀物がいる。
豚肉1Kgを生産するために、3Kgの穀物がいる。

小麦については、とうもろこしへの転向による生産量
の減少に加えて、昨年冬にオーストラリアの旱魃が起き
て不作となり、需給が逼迫した。

小麦の価格上昇は、パンやうどん等の麺類だけでなく、
カレーのルーの物価上昇となって、家計を直撃しつつある。

穀物問題を解消する抜本的な方策は無いのだろうか?

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2008年06月23日

原油価格はどこまで上昇するのか?

原油価格の高騰は、ガソリン価格のみならず、
車両、船舶の輸送コストや、原材料コストを上昇
させて、製品価格を押し上げつつある。

現在のこの高騰振りは、中国やロシアの経済発展
による工業需要の増大という実需がベースにはある
ものの、実需の伸び以上に値上がりを見せている。
実需の担い手ではない機関投資家による投機マネー
の流入が拍車を掛けているというわけだ。

投機によるバブルならば、いつかは弾ける。投資家
は、バブルが弾ける前に売り逃げるから、いずれ
原油価格は沈静化するという見方は基本的に正しい
と思う。

アメリカの年金基金という大量のマネーがこの相場
に流入しているので、サブプライムローン金融
品として信用を失った今、他に期待できる投資対象
がなく、商品相場に流入しているというのが現状の
ようだ。

商品先物市場というのは、投機の対象となりやすいが、
そうはいっても先物というのは将来の価格(需要と
供給)を予測して取引されるものだから、実需を織
り込んだものだという三菱UFJのチーフエコノミスト
の見方に立てば、原油価格は下落するという保障はない。

しかし一方では、原油価格が上昇すればするほど、
代替エネルギーの開発・生産コストが相対的に安く
なる。従って経済学的に見れば、代替エネルギーの
生産量が増加すれば、原油へのニーズが相対的に低下
して価格は上昇が止まり下降局面に入るといえる。
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2008年06月16日

中国・四国への出張

先週木曜〜金曜の2日間で岡山、福山、広島松山高松
出張してきた。

朝8:30に新横浜から新幹線に乗って、山陽新幹線に
入り、各地で乗り降りしながら、暑さの中取引先を訪問。
さすがに疲れるものである。

広島から夕焼けの瀬戸内海を高速フェリーで松山へと渡り、
客先との会食場所に直行し、ホテルにチェックインしたの
は深夜。折角の道後温泉を楽しむ間もなく、朝一で一風呂
浴びてご飯を掻きこみ高松へ。

四国を横断する列車は、時には海辺を見せ、時には丸い小山
や田んぼなどのどかな風景を窓に映しながら進む。
同じ日本でも随分風景画異なるもの。この丸い小山が点在
するのは香川県の特徴ではないだろうか?

香川県は昔で言う讃岐の国。古くは弘法大師空海が住み
遣唐使の一員として中国から持ち帰った製法でうどんを広め
たという。

また源義経の屋島の合戦のあった古戦場は高松市郊外にある。
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2008年06月10日

黒革の手帳

松本清張の短編小説「西郷札」に続き、「黒革の手帳」
を読んだ。

この小説が書かれたのが80年代初頭。
小生が新入社員の時代である。
テレビドラマで脚光を浴びてからもしばらく経つが、
ストーリー展開の面白さは、さすが松本清張だと思う。

西郷札にも共通することだが、人間の強欲には必ず
報いがある、そういう人生観というか哲学的なものを
感じる。

是非一読をお勧めしたい。
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2008年06月08日

松本清張の小説

高橋克彦の小説「火怨(かえん)」は、古代の東北
蝦夷の英雄「アテルイ」の物語。坂上田村麻呂との
対決と友情に感動した。

そし歴史の真実がこの通りであったならば、どんな
に素晴らしいか、いやこのようなことであったかも
知れない、いやそうに違いないと感情が高ぶる。

その後、松本清張の短編小説「西郷札」を読んだ。
西南戦争の終盤に西郷軍が発行した軍票にまつわる
物語である。ほかの短編も全てわくわくして面白い。
江戸時代〜明治に掛けてのものが多いが、どれも
実話に基づいて書かれたもののようである。

人間の欲とその報いというものを考えさせられる
傑作である。是非一読をお勧めしたい。
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