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昨今の政治情勢を見ると、中央と地域の格差是正や、政治と
カネの問題、年金問題ばかりが注目を集めているが、移民政策
については、あまり議論されていない。少子高齢化の進展によ
る介護人材やサービス業における労働力の不足を考えると、
日本は移民を増やす方向に踏み出すべきだと小生は思う。
この問題は、福田内閣の政策にも、民主党の政策にも欠落して
いる。確かに政策には優先順位があるし、上記は今優先して
解決・改善しなければ国民の不満は解消しないだろう。しかし
同時に、移民の問題は誰かが問題提起し、議論を深めていくべ
き重要課題のはずである。
日本人は、問題が表面化しないとなかなか対策を立てないとい
う傾向がある。鎖国時代の黒船来航から尊皇攘夷→開国もそう
だし、貿易摩擦や急激な円高から内需拡大へと進んだ時も、
ブロードバンドもそうである。
なかなか立ち上がらない代わりに、立ち上がると大変な盛り上
がりを見せるのも日本人の特質だ。しかし、一方外的なショッ
クが起きる前に予防的に取り組む、ということが苦手である。
(環境問題は例外といえるかもしれない)
大陸から隔絶した島国であったことにより、歴史的に染み付い
た島国根性というべき意識の問題かも知れない。
移民が増えると治安が悪化するという懸念を多くの人が持つ。
しかし治安は移民が日本の社会に順応できるよう支援するシス
テムを構築することで、そのリスクを抑制することができる。
どの大陸先進国も知恵を凝らして取り組んでいる政治問題で
あって、日本人が慣れていないだけのことである。
いびつな人口構造の下で、安心安全だが経済が低迷するのがい
いか、多少リスクは増えても移民を増やして、経済効率を上げ
競争力を強化し、経済成長によって生活の質を向上させるかと
という選択である。
国際競争力を高めなければ、日本の税収は伸び悩み、結果とし
て消費税をぐんぐん上げないと立ち行かなくなる恐れがある。
日本の移民政策の欠如については、あのアメリカの前FRB議長
のグリーンスパン氏も指摘している。世界から資金と人が集ま
る国になることこそ日本の繁栄につながるのではないだろうか?
労働資本からみた日本の経済構造の改革に取り組まなければ、
外国資本の対日投資は減少し、競争力は減退し経済成長は停滞
することになる。
この問題が惹起されるには、いかなる外的なショックが必要だ
ろうか?身体が不自由な老人を介護するのは元気な老人ばかり
という異様な事態が目前に迫るまで、日本人はこの問題に取り
組まないのであろうか?
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